例えば、10キロの米と靴一足、10キロの米と1.5グラムの金、または10キロの米と2冊の本等々
商品交換はお互いが必要と感じたときに成立する。だから使用効果の違いや度合いは解消されている。
残る交換比率の基準・共通性は同じ人間的な労働によって造られているということ。この人間的労働が交換の土台になっている。
その交換比率が同じ労働によって計られる。労働の量は時間によって計る。
例えば米10キロ作るのに1時間労働を要した、靴一足つくるのにも1時間要した、または金1.5グラム採掘すのにも1時間要した。等しい労働の量が土台になっている。こうして商品の交換するときの価値は労働の量によって決められる。
金が社会的富となって貨幣に・・・そして一番使い勝手のよい金が貨幣となった。例えば1.5グラムの金は1時間の労働量の結晶。均質で均等に価値が計れる。そして貨幣から紙幣へ。例えば1.5グラムの金を2,000円と価格表示すれば2,000円の商品は1時間の労働の結果を表示している。
労働力も商品として売買される。・・・資本主義社会は商品・貨幣経済が支配している。労働力さえも商品。 だから使用価値と交換価値(価値)をもっている。資本家にとっての目的は商品の使用価値ではない。売るときの交換価値(お金になるもの・利潤)が目的。その価値を付け加えるものは労働。だからそれを実現させる労働力を購入。労働をさせ価値を付け加える。生産過程→(労働の二重性・使用価値をつくる具体的労働と価値をつくる抽象的人間労働)
問題は労働者が工場で働いてつけ加える価値、つまり8時間の労働量の価値より、資本家が労働者から買う労働力の価値の方が小さい。その差額が利潤。
G―W(生産手段と労働力)―P(労働過程・価値増殖)―W′(より大きい価値をもった商品)―G′
労働力という商品の価値も労働の量によって決まる。例えば生きていくための衣・食・住は他の人の労働
の量が含まれている。さらに文化的水準の生活費が加算。その総労働量がお金に換算され生活費となる。
賃金とはそうした労働力の価値つまり価格を、労働した時間単位で支払っている。だから時間的にも空間的にも企業業績とは関係のない社会的な場所できめられる。仕組みの上から労働力を商品として売らなければ生きていけないといった、経済法則の強制が資本主義社会の無償労働・搾取を生み出している。
福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合
トップに戻る